2026.08.13 NEW
IACUCCI(イアクッチ)
50th ANNIVERSARY BAG | SPECIAL TALK Vol.1
今年2026年に創立50周年を迎えたIACUCCIー
この記念すべき節目に、本国イタリアにて、ディレクター・Chizuがデザイナー・Naluへインタビュー。 ものづくりにかけるお互いの熱い想いが交わされた、特別な時間の記憶です。
Chizu:この度は、創立50周年おめでとうございます!
Nalu:ありがとう!長い道のりでした。
Chizu:今回は、IACUCCIの歴史が詰まった50th LANAについて語り合いたいのですが、まずは、これまでのIACUCCIの歩みについてうかがいたいです。
Nalu:喜んで。私たちの小さな歴史をお話しさせていただきます。1976年に私の夫でもあるパオロ・イアクッチが、この工房を設立しました。最初の頃は、この辺りにあった他の工場と同様、他ブランドの製造をアシストするような工房をやっていたのですが、やっているうちに夢が広がってきて、自分たちの物づくりがしたいという気持ちが沸いてきました。決して平たんな道のりではありませんでした。・・・ごめんなさい、、<感極まって涙>
Chizu:・・・。<もらい泣きしてインタビューを一時中断>
インタビュー再開‼
Nalu:私たちは、自分達らしいもの、そして本物のMADE IN ITALYを作りたいという想いがありました。その野心を形にすることは、私たちがあえて挑んだ大きなチャレンジでした。私は常に「美しいものを作ること」を目指して、バッグは美しくあるべきという考えのもと、工房をスタートさせました。
Nalu:創業者のパオロも同じ考えでした。バッグは丈夫でなければならず、革の品質も優れていなければならない。そして、その中にMADE IN ITALYの価値を伝えなければならないと。当時はまだブランドと呼べるものは何もなく、本当に小さな一歩からのスタートでした。そのため、事業を始めたこと自体がとても感慨深く、胸が熱くなる経験でした。
また、きちんとしたものづくりを学ぶ必要もありました。というのも、この地域には革製品づくりの伝統がなかったからです。どちらかというと、合成皮革製品が中心の地域だったのです。デザイン、そして厳選されるべき皮革の取り扱い方、──これらはすべて、間違いなくMADE IN ITALYであることが大前提です。
私たちを支えてくれるグループとの協力もありました。彼らには、ひとつひとつゆっくりと仕事の仕方を教える長い道のりでしたが、そうするうちに経験を積んでいきました。実際、大手ブランドの下請け工房に支えられ、その工房の人々と仲良くなりました。彼らは私に多くのことを教えてくれました。私は、永遠に彼らへの感謝を忘れません。50年間、私たちはIACUCCIというバッグを通して、職人技の価値を守り続けると共に、このアブルッツォの地に根ざしているのです。
Chizu:当時のアブルッツォの地では先駆け的な存在だったのですね。
Chizu:Naluから、デザインや縫製の話をする際に、よく職人さんとの話を聞くのですが、職人さんとの関係性や工房で大切にしていること、こだわりなども含めて、もう少し聞かせていただけますか。
Nalu:はい、もちろんです。
私たちは長年にわたり、多くの職人と共に成長してきました。若い頃から働き始めた人たちを育て、長く一緒に仕事をしてきました。もちろん、途中で別の道へ進む人もいました。それは自然なことです。しかし私たちは常にこの仕事の価値を伝え続けています。なぜなら、これは単なる仕事ではなく「Mestiere(職人の技)」だからです。つまり、革製品づくりは栄誉ある職人技なのです。
Chizu:”Mestiere”素敵な言葉ですね。彼らの精神がIACUCCIの50年の歩みを支えてきたといっても過言ではないですね。
Nalu:おっしゃる通りです。現在は、皮革製品の専門学校が開校したことで、この職業を学ぼうと専念する若者が、本当に少しずつですが増えてきています。この仕事は、人を夢中にさせる仕事です。だからこそ、こうした情熱を感じられる人がやるべき仕事なのです。工業化された物づくりではなく、職人の手仕事が伝わるモノづくりを続けています。
現在、大企業ではハンドル(持ち手)だけを縫う人、特定の作業をのみを行う人など、分業が進んでいます。一方、私たちの工房の職人たちはバッグ作りの全工程を理解できなければいけません。この仕事への愛情と、この働き方を伝え続けて50年経ちました。
Chizu:ものづくりへのプライドと、情熱を感じますね。
Nalu:ええ、ありがとう。とても時間のかかる仕事だから、もし自動機械があれば、ハンドルをセットするだけで、機械が勝手に縫ってくれます。でも私たちは違います。私たちは自分たちでハンドルを作り、自分たちで縫い、自分たちで仕上げます。自動機械もなければ、大規模な工場設備もありません。だから、一つひとつのバッグに心を込めることができます。本当に情熱がなければできない仕事なのです。
Chizu:本当にその通りですね。わたしは、IACUCCIの凛としたバッグに、そんな熱い情熱とあたたかい愛情を感じます。今回IACUCCIの歩みをうかがい、更にIACUCCI製品への愛情がこみあげました。
では、この流れでアニバーサリーバッグ"50th LANA"についてのお話しに入りましょう。
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